セルフ人体実験録

言うほど実験ではない

かかとの痛みをとった備忘録

我々鍼灸師、診断名つけちゃいけないのでっぽいやつとしか言えないんだけど、まあ足底……腱……っぽいやつ……ですね。

ある日突然、右足に体重をかけるとかかと辺りが痛むように。まともに歩けず、なるべく体重をかけないよう右足をかばいながら歩く羽目になってしまった。ただつま先歩き、かかと歩きではかかとは痛まない。

足の指を広げると、足底腱膜の内側のラインの、ちょうど真ん中辺に強い張りが触れる。左足とは手触りが全く違い、とても硬い。

発症から四日目、相談した先輩には一週間で治さないと慢性化するかもよ〜と脅されたので、慌てて治すことにした。

まず、百均のふかふかのクッション系インソールを購入し、普段のスニーカーに仕込む。これでスニーカーを履いてる間の痛みはかなり軽減したものの、仕事でスリッパを履いてる間はやはり右足をかばう歩き方になってしまう。

さらに右跗陽、アキレス腱の外側ラインの、中ほどのツボに反応(手触りの違いや、触った時の感じ方の違い)があったので、円皮鍼(鍼シール)を貼る。

さらに先輩のアドバイスで、右外関、手の甲側の手首の真ん中の指三本ぶん下にも円皮鍼。

おどろいたことに、ここにも反応がある。腕に!? 左外関には反応なし。

(読まなくてもいい:内関という吐き気対策として有名なツボがある。つわりや乗り物酔い対策のリストバンドというのはこの内関を刺激するようにできている。そして吐き気はつまり胃腸の問題である。跗陽の裏側には胃の経絡がある。外関は内関の裏側にある。よって外関は跗陽と対応する……いう話だった。んな飛躍する? と思ったが実際反応は出ている。不思議)

最後に筋トレのため、スマホをいじっているあいだ、足の指を握る体操や、伸ばす体操、つま先上げを行う。私は靭帯がゆるいらしいので、足関節の捻挫対策としてこういう運動が大切らしい。足底腱膜を支えるのにも、たぶん筋肉が必要だろう。という完全思いつき。

 

三日続けたところ、踵の痛みは消失した。ギリギリ間に合った。

セルフ人体実験録

私は鍼灸師でマッサージ師だ。といっても主にやってるのはマッサージで、鍼灸はペーパーで、マッサージ師としての歴ももうすぐ一年と言う程度なのだけど。でもこの仕事についてから、不調で病院に行くことが減ってる気がする。自分で(ときには先輩のアドバイスを交えて)治しちゃうからだ。

本当はやめたほうがいいと思う。しかるべき医療機関にかかるべきだ。ただ将来同じ症状の人を診た時治せるよう、自分で人体実験をしておこうというアレなのだ。自分の肉体、最も手近な実験台ですからね。あと家族。(頼まれた時だけやってます)

それでセルフ人体実験するのだけど、けっこううまくいく時もある。それでふと、うまくいったものを(だめだったものも)備忘録として書き残しておきたいな〜となり、そう言った文章をまとめて残しておきたいのでとりあえずブログを開設した。

もっといい書き残し方があったら移行するかもしれないけど、とりあえずここに書き連ねていくつもり。飽きなければ。

 

・このブログを参照することによって発生した事故・損害について一切責任は負いません。というか真似は推奨しません。

・真似してないでさっさと医療機関に行ってください。

・よく鍼が登場することになりそうですが、免許のない方は使わないでください。症状にもよるけど台座灸(せんねん灸みたいな)で代用できることが多いと思います。でも医療機関にかかったほうがはやいと思います。

 

ただ、実験ってこうなんか対照群がどうのこうのとかやるものだった気がする(中学校の理科)のでこれ別に実験じゃないんだよな。言葉の綾ですね。